CASE STUDY
導入事例
導入事例#02
コロナ禍における
テレワーク環境整備
CASE STUDY
新型コロナ拡大に伴い、
快適、安全なテレワークが可能となる
環境整備をスピーディに実現
三菱地所ITソリューションズは、新型コロナ拡大を見据えて、2020年1月より三菱地所グループ各社のテレワーク環境整備の事前準備を進め、3月より本格的にプロジェクトを開始。最短工期でのVPN(インターネット上に仮想の専用線を設定し、安全なルートを確保しつつ特定の人のみが利用できる専用ネットワーク)増設、Teams、Zoom、Office365などのシステムをVPN非接続で利用できる仕組みの導入、設定サポートの実施など、的確かつ迅速な施策実行を通して、スピーディにテレワークの環境整備を実現しました。
PROJECT DETAIL
BACKGROUND
プロジェクトの背景
新型コロナ拡大に伴い、三菱地所グループ各社のテレワーク環境整備が喫緊の課題になりました。対象となる企業は約30社、エンドユーザは約1万3千人。影響範囲は非常に広く、「プロジェクト進捗の1日の遅れは、グループの業務効率化の1日の遅れ、ひいては顧客に迷惑をかける」という意識を関係者で共有しました。新型コロナ拡大前の2020年1月から事前準備を進め、本格的に動き始めたのは、2020年3月から。セキュリティ検証等、クリティカルな課題については、三菱地所のDX推進部との連携のもと十分留意しつつ、何よりもスピードを重視してプロジェクトを推進しました。
POINT
導入のポイント
環境整備にあたっての懸念は、既存のVPNがリモートワークの拡大に伴って、キャパシティオーバーになることが目に見えており、VPNの拡充が急務になったことでした。そこで以前から信頼関係があり、三菱地所グループの事業やシステムへの理解もあるベンダーときめ細かい調整を繰り返し、通常5カ月間はかかる工期を大幅に短縮し、5月に増設を実現しました。一方で緊急事態宣言が発出された4月にはVPNがキャパシティオーバーに。そのため急遽、グループ各社の社員の皆様が日々使うメールやWEB会議などを、VPN非接続で利用できる仕組みを導入しました。また同時に、リモートワークに不慣れな方々に対するケアとして、チャットベースで設定サポートを実施。こうした緊急時に迅速に環境整備が実現できたのは、当社が三菱地所グループのネットワーク環境構築に長年携わり、共通の基盤のもとにプロジェクトを推進できたからこそであるといえます。
RESULT
成果
VPN増設を大幅に前倒しして5月に実現したことと、VPN非接続で利用できる仕組みを導入したことで、ネットワークに繋がらない状態を最大限速やかに解消し、三菱地所グループ各社のみなさんが、快適かつ安全にテレワークができる環境を整えることができました。その結果、三菱地所グループ各社より感謝の言葉をいただくとともに、グループ内の事業貢献度の高い素晴らしい取り組みとして表彰もされました。また、本プロジェクトを踏まえて、新型コロナ拡大など緊急時を含めて、様々な働き方を実現できるよう、クラウドファーストを念頭に置いた基盤づくりに向けた新たなプロジェクトも動き始めています。
INTERVIEW
社内の英知を集め、
最短で最善の環境整備を実現。
本プロジェクトの要は、まずは目先の繋がらない人を救うことを優先事項として、最終的には緊急事態への対策まで遂行すること。グループ各社のリモートワーク環境を整備しながら、自分たちもリモートワークで対応していくというのは初めてのことだったので、当時は慣れない作業環境でした。今ではそれが普通の環境になりましたが。苦労はありましたが、目的が明確だったため、集中して、かつ関係者一丸となってプロジェクトを推進できたことで、最短で最善のテレワーク環境整備が実現できました。そんな中、社内で要所要所の技術がわかる人を集めて全体的にコーディネートをするといいものができるのだとも確信できました。
松野 秀哉
システム基盤部
ITアーキテクチャー室(プロジェクト当時)