R&D

R&Dの取り組み

三菱地所ITソリューションズでは、ユーザニーズに対し適切なソリューションを提供するため、R&Dの強化を目的とした開発推進室を設置しております。先進技術を取り込んだ実験を行い、知見の収集を行うことで、常にトレンドを把握し、ビジネスに活用できるIT戦略を立案します。

取り組み事例

以下のような取り組みを実証実験することで、肌感覚で導入ハードルや業務によっての最適な製品選定等を行えるようにし、三菱地所及びグループ会社への提案やニーズの対応として活かしています。

MJIT R&D — #01

スマートグラス×ARの活用研究

スマートグラスは、ハンズフリーで音声や映像を効果的に映す事ができる技術であり、今後、普及/発展していく領域だと捉え、デバイス検証を行うべく3か月間のPoCを実施しました。本取組みでは、グラス越しに人を見る事で、リアルタイムにその人に関する属性が表示されるという機能を目指しました。ご時世を考慮し、マスク着用時でも高い精度で人物認識できるようAIエンジンを選定するなどの工夫をし、認識精度を向上させる事ができました。

MJIT R&D — #02

検針メータ読み取りアプリ開発

現在多くのビルや商業施設では、電気やガス・水道メータがスマートメータ化され、昔のように作業員が巡回して検針を行うことも少なくなりましたが、それでも古いビルや商業施設においては、スマートメータに対応していない施設も多く、巡回検針が業務において負担となっています。その課題を解決するために企画したのが、スマートフォンで検針メータをカメラ撮影し、予め学習された膨大な検針画像から、瞬時にAI解析を行い、検針画像からメータ値を取得し、変換することで、サーバに自動的にデータが送られるアプリを開発しました。開発にあたっては、暗闇の中でのライトを照らしながらの検針となるため、メータが光反射しても読取精度が落ちない工夫や、画像が上下反転した状態でもあっても、天地を認識させることで、91%~95%まで読取精度を向上させることができました。

MJIT R&D — #03

タイムトラベルアプリの開発

オフィス街として機能してきた丸の内。丸の内ビルディング(以下、丸ビル)の建て替えを機に、街全体が大きく変貌を遂げてきたが、たとえば現代の高層ビルに生まれ変わった丸ビルを前に、スマートフォンのカメラを向けると、昭和初期の丸ビルが現れ、一緒に記念撮影ができるタイムトラベルアプリを開発。そこで使われている技術には、スマートフォンのカメラ機能をフル活用して、AIによる画像処理を瞬時に行うことで人物のみを切り取り、過去の丸ビルの写真と一瞬で合成するといった仕組みを開発しました。さらにチームでアイディアを出し合いながら、より魅力的なものに近づけていきます。

MJIT R&D — #04

スマートイルミネーション/若手社員の取組み

丸の内のオフィスのエントランスにある木のオブジェにIoTライトを取り付けし、外部のお天気サービスと連動させることで、晴れている日は黄色、雨の日は青色に発光させる取組みを若手社員が中心となって実施しました。社内にいると外の天気がわからず、外出時につい傘を忘れてまたオフィスに戻るといった人が多くいましたが、この取組みによって、無駄な行動が削減されたという喜びの声をもらいました。今後は、鳥のさえずりや虫の鳴き声などの効果音、四季を感じさせる工夫を取り入れて発展させていく予定です。

MJIT R&D — #05

ブロックチェーンやデジタル署名による暗号化技術

マンションの修繕工事等において発行される業者からの請求書の支払いについては、マンション管理会社と管理組合の双方の合意が必要であり、従来の方式では、支払指示書と呼ばれる書類をマンション管理会社が理事長まで押印をもらった後に、銀行窓口に持参して支払いを行っておりましたが、それらを全てオンライン上で実現する仕組みを考案。そのアーキテクチャには、ブロックチェーンや、デジタル署名による暗号化技術を用いております。
本件は、2022 年 8 月にビジネスモデル特許を取得済みです。
「特許第 7116385 号」