CASE STUDY

導入事例

導入事例#04
三菱地所デジタルビジョン
「Machi Pass FACE」開発プロジェクト

 

CASE STUDY

生体認証サービスで目指す新しい街づくり

三菱地所は DX(デジタル・トランスフォーメーション)により新しい街づくりを目指す「三菱地所デジタルビジョン」の実現に向けた環境整備の一環として、生体認証サービスを開発するプロジェクトを三菱地所 IT ソリューションズとともに進めています。

PROJECT DETAIL

BACKGROUND

プロジェクトの背景

三菱地所が 2021 年 6 月に策定した、DX によりオフラインとオンラインが融合する新しい暮らしと街づくりを目指す「三菱地所デジタルビジョン」。三菱地所と三菱地所 ITソリューションズはこのビジョンの実現に向けた環境整備の一環として 2020 年 10 月に様々な施設の入退室や街で展開される複数のオンラインサービスなどを一つの ID で利用できる共通認証 ID「Machi Pass」を開発。さらに 2022 年 2 月には建物や施設、サービスごとに異なる顔認証サービスをワンストップで利用できる顔認証サービス連携基盤 「Machi Pass FACE」を開発しました。三菱地所本社など複数拠点で実証実験を進めています。

POINT

三菱地所 IT ソリューションズの役割

三菱地所 DX 推進部の前身である経営企画部 DX 推進室ができた 2018 年から出向しています。これまでロボットや5G など新しいビジネス開発を通してグループの事業拡大に携わってきました。生体認証とは身体的または行動的特徴を用いて個人を特定するもので、顔の他に静脈や虹彩などもあります。現在進めている生体認証サービスは顔を使ったもので、ベンダーと一緒に作っています。システムの開発はプロであるベンダーに協力をいただきながら、私たちは街に合ったソリューションの開発に取り組んでいます。

現在、大手町パークビルや泉パークタウンという街、xLINK(クロスリンク)というシェアオフィス等で実際に生体認証の検証・導入が進められています。

RESULT

成果

「MachiPassFACE」は、登録した一つの顔画像によって複数の顔認証エンジンに対応し、様々な施設の入退やサービスの提供を行います。生体認証を導入するメリットは手ぶらになれることです。例えばスーパーからマンションに帰った時、両手が塞がっていても顔をかざすことで鍵が開けられるなど、利便性が向上します。また顔をかざすだけで認証・開錠されることによって、このコロナ禍において非接触での移動が可能となり、より安心・安全な暮らしに繋がると考えています。これらを実現することができれば世の中が一歩ずついい方向へ進む、その積み重ねができたらいいと考えています。

INTERVIEW

プロジェクトを通して

最先端のサービスやものに関わり続けられることはとてもありがたいと思っています。今まで誰もやったことがない前例のないものなので、誰かが何かをやってくれるわけではない。全て自分たちで考えながらやっていかなければならないのは大変ではありますが、ワクワクするような面白いところでもあります。三菱地所も三菱地所ITソリューションズも、自分でやりたいことを企画すれば、ロジックや筋が通っていればやらせてもらえる会社だということもありがたい環境です。


今後の展開

実際に泉パークタウンでは、顔認証でバスに乗ることができたり、荷物の受け取りができるなど、サービスが拡大しています。今後も大丸有などのエリアや街全体でプロジェクトに取り組むことができる三菱地所グループとしての強みを発揮しながら、街全体として利便性を向上させ、よりよい社会の実現に向け、少しずつ進んでいければいいと考えます。

村松 洋佑

三菱地所 DX 推進部
協業・変革支援ユニット兼新事業創造部 主事

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