CASE STUDY
導入事例
導入事例#07
丸の内・みなとみらい
ポイントアプリ開発・導入プロジェクト
CASE STUDY
システム開発が新たなスタート
ポイントアプリの進化を支え続ける
三菱地所ITソリューションズは2019年に三菱地所の商業施設(丸の内エリア・みなとみらいエリア)向けのポイントアプリ開発プロジェクトを開始。2021年4月、各テナントの販促拡充、マーケティング戦略、ユーザの利便性向上を実現する、丸の内・みなとみらいポイントアプリをリリース。その後コロナ禍を経て、現在まで会員数は着実に増加。ユーザや顧客に寄り添いながらサービスを拡充してきました。
PROJECT DETAIL
BACKGROUND
プロジェクトの背景
丸の内・みなとみらいポイントアプリ開発プロジェクトは2019年からスタートし、2021年4月にアプリがリリースされました。従来のポイントカードは入会手続きが煩雑で、ユーザ接点が限定的だったため、ユーザにとっては使いやすく、商業施設にとっても販促強化など魅力向上に繋がるポイントアプリにすることが目的でした。アプリは既存システムに依存せず、柔軟な機能改修が可能なフルスクラッチ開発で、管理画面も事務局の負担軽減を考慮して再設計しました。新たな機能としてWEB入会対応、チェックインによるポイント付与、個別ニーズに応じたクーポン配布、QRコード提示によるポイント付与 があり、リリースされると2ヶ月で4.5万DL、会員数は3万人を超え、現在は30万人超という多くの利用者に活用されています。
RESULT
課題と成果
コロナ禍で商業テナントの売上が減少し、2024年には街の賑わいが戻るものの、お弁当などの食物販店はランチ時の需要過多でオペレーションが困難になり、物販店は集客に苦戦するという二極化が進みました。三菱地所ITソリューションズとしては、オフィスやテナントを支援している三菱地所プロパティマネジメントから課題やニーズを引き出し、これらに対応するための機能改善として、レシートにポイントをつけられるQRコードをつけ、後からユーザ自身でポイントをつけられるようにし、テナント側のオペレーションもスムーズになりました。また、コロナ禍があけると、ビル丸ごとやエリアを巻き込んだキャンペーンに加え、テナント個店としてのキャンペーンやクーポンなどの発信を打ち出したいという要望が多くなり、販促クーポンによる個店支援(有償サービス)を行ないました。
RESULT
新たな課題と成果
コロナ禍後のニーズに応えるべくシステム機能の複雑化、多様化を進めていましたが、予期せぬ課題が生まれました。個店が発信できるようなシステムを作って運用していたのですが、テナント側が思っていたのとは違う配信になるなど配信手続きのミスが続きました。原因として、開発側と運用側の認識の違いがありました。運用側の「こういう配信をしたい」という要望と開発側の「こういうことができる」というものが曖昧でお互いにわかりづらいということがありました。システムを作ることがゴールではない。システムという手段をちゃんと使えるようにするために、テナントや三菱地所プロパティマネジメントと共に協力して対応することこそ、本当に取り組まなければいけない課題でした。三菱地所DX推進部を含め同じ課題感を持っていたので、運用の改善をかけるべく、2025年2月に丸の内のものだけですが、カタログのようなマニュアルを作成しました。実際にカタログ化した後はインシデント率が大きく下がりました。2026年にみなとみらいでも同じようにカタログ化しようということで動いています。カタログにないような複雑なものは事前にご相談いただいて具体化してからスタートするようにしています。
INTERVIEW
プロジェクトを通して
1日あたり数千万円以上の売り上げがあるエリアの商業アプリというと、すごく華やかで大成功みたいな雰囲気があると思いますが、目指しているのは持続的で堅実な成功です。機能を使ってくれる人がまた使いたいと思ってくれるような仕組みを提供することを重視しています。今までの三菱地所ITソリューションズはどちらかというと、ビルの契約の管理システムを作ってメンテナンスや保守をしたり、インターネットワークの領域をきちんと保全して、グループ会社がいつでも可用性の高いネットワークを利用できるようにするというようなミッションがメインでした。このアプリに関してはそういうミッションとはちょっとずれたところにありますが、顧客やユーザにきちんと寄り添いながら存在感を出せるというところが会社としての新しいやりがいになるのではないかと思います。
池森 匠
三菱地所DX推進部(当社から出向中)
プロジェクトを通して
実際にどういうことをやりたいか、直接事業部と話をするので、アプリがどう使われていくかという現場を知りながら運用できるというのが楽しみの1つです。うまくいった時のリアクションや課題を直接いただけるというのもありがたいです。このプロジェクトで培ったフットワークの軽さと事業部との距離の近さ、コミュニケーション力というのは、どこに行っても活かせるのではないかと思います。
榊間 紫織
システム開発部
プロジェクトを通して
QRコード付きレシートによるポイント後付け機能の開発が完了して仕組みができ上がった時に、テナントに視察に行き、実際に店舗の方の使用感やコメントをいただいたことはやりがいにつながるところでした。現場に行くことで、新しい発見もたくさんあります。企画や提案についてもチームのメンバー全員ができるような体制ができればと思います。
大坪 一輝
システム開発部

